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14-6.ジェット機のたとえ -えっ? 盲目のパイロットだって?!- [脳と健康]

14-6.ジェット機のたとえ -えっ? 盲目のパイロットだって?!-

1.はじめに -脳のトリックが分かるだって??-

 ジェット機が飛び立つともう死ぬまで降りられない。着陸する場所がないのだ。心臓や肺がエンジンだ。これらを動かして血液を循環させ、酸素を脳に供給し、細胞を合成するために栄養を摂取し、老廃物を透析し膀胱に集める。胎児から始まる身体の形成の初期段階において、最初は音も聞こえないし目も見えない。まして意識も無い。“間脳”にオフィスを構えた“社長、首相”役の第1の人格があなたの潜在意識を司る人生の隠れたパイロットである。これが最大のトリックの謎解きの出発点である。

2.胎児から自立人間への移行 -親(子)離れできない人には分からない??-

 あなたの人生のパイロットが生命を与えられ、成長して知能を持つようになる。DNAのプログラムがそうさせるのだ。失敗を繰り返しながら自力で動き、判断をして敵から逃れ、配偶者を見つけて結婚して子孫を作る。そして同じように家族を守り、育児と躾をして次世代に文明を引き継ぐ。パイロットは初めのうちは身体形成に専心して超多忙だ。受精卵がDNAプログラムによって分裂を繰り返し大きくなる。通信のための神経細胞を造ってインフラを整備すると、ニューラ ルネットワークが“記憶”と“判断”する能力を備える。“間脳”が第1の人格の中枢で、自律神経系を通して生命維持に関するすべての指令を出す。

3.知能のトリック -なんで数学が必要なのか、ここにその秘密があったなんて!-

 パイロットはDNAの持っているプログラムで心臓や肺、骨格や内蔵、それに耳や目、鼻や舌などの器官や組織を形成する。しかし環境把握と行動のための重要な判断能力は備わっていないのだ! さあ、どうするか? 最もスリリングな謎解きのクライマックスだ!
 神経細胞が単独であっても発火したりしない! 光や音や味などの五感の刺激、それに他の神経細胞などの出力が入力されてやっと興奮し発火する。興奮があれば冷静もある。そしてそこに“比較と大小の判断”という数学の機能が発生する! そしてネットワークとして状況判断をするときの価値観を持つ。これが“人格”の定義だ。

4.パイロットが頭を良くする方法 -これぞ裏表理論の本質! お見逃しなく!-

  神経細胞が組み込まれたニューラルネットワークが、記憶素子の集合と記憶として機能する。そして“脳梁”ができて来ると、ワークメモリの登場だ。これが舞台となって今現在の情報が保持され、これまでの情報との参照や照合、比較および一致度の検定などが行われる。そして心が動いた情報の記憶だけを、睡眠時に“大脳皮質”のシナプスによる長期記憶に新しく作る。これがパイロットの学習だ。こうして“認識する”第一の人格が間脳と大脳を中心に形成される。
  しかし、植物と本質的に違うのが筋肉による行動だ! 離れた土地を移動して食料を探さなければ生きて行けない上に、配偶者を見つけることもできない。餌を摂るためや敵と闘うためには武器も必要だが先ず腕力が大事だし、逃げる脚力も欠かせない。関節で連結した硬い骨を円滑に動かすには、いろいろな筋肉の中から選んで伸張させたり、或いは収縮させたりする必要がある。この微妙な判断を同時にするのが、“小脳”のニューラルネットワークの機能である。線形代数などの数学はここでも威力を発揮して、ロボット工学その他で実証済みである。
  ここで学習上問題になるのは、動かすことはどこまで動かして止めたらよいか、つまり、位置の検出と表裏一体であることだ。暴走しない仕掛けが必要だ。そのために、小脳のニューラルネットワークの学習は試行を伴う必要がある。そこで、第1の人格の制御の下で、“小脳+脳梁+辺縁系”が“意識”を持たされて、“感覚系”として学習が行われるのだ。ここにある秘密は、われわれの意識はこの感覚系によって齎(もたら)される、つまり、第2の人格が筋肉とともに発現するという、動物特有の構造上の特質であったことである。

5.こうしてパイロットは頭が良くなる -他人(ひと)にやらせるとは!!-

  パイロットは多忙なのだ! 身体は思春期に向けて生長を続ける。妊娠から出産、育児までこなせるように一人前にする(なる)ために、皮膚を始め、歯や爪、毛髪や体毛、脂肪や筋肉、美的な容姿などを構築する。食事から老廃物の代謝まで健康的な生活の生と、生殖のための性との欲求を扱うからだ。これが第1の人格の持つ“本能”である。
  これに対し、地理的および時間的な条件、つまり、4次元時空における世代を超えた種の保存という要請、つまり物理および数学上は経験的な“結果論的確率論”に基づいた生物学からの帰結であるのだが、進化の必須の条件である試行錯誤の“シミュレーション”をする能力が必要であった。それを、筋肉による行動として体得するのが、意識下で行う学習であり、社会的な圧力、すなわち躾や教育によって“勉強”する結果として記憶に蓄積される知識が“理性”である。従って、理性を持ったわれわれは、例外なく裏の本能の顔を持つのだ!
  パイロットつまり第1の人格、或いは潜在意識の主は、第2の人格の意識を賦活して学習させる。勿論“快感”という褒美を用意してある。そして、その学習結果を“脳梁”のバッファメモリから“大脳皮質”に写し取る。これが“睡眠”の大きな役割だ。バッファが一杯になると眠気(ねむけ)を感覚系に出す。安全な場所で寝る準備をするようにという信号だ。睡眠時には意識が消滅するが、入力を遮断してメモリのメンテナンスを行うためだ。運動系も停止する。そしてメンテナンスが終わると、再び意識を回復させる。環境を把握するためだ。小鳥の声など、爽やかな目覚めはこうして得られる。

6.快感の裏の恐怖 -支配者と被支配者、社会の安定と不安定など、裏表って一体??-

  脳の秘密を大まかに述べた。裏表理論の真髄はどこにあるか? 神経にもDNAにも結果論的確率論にも素粒子論にも宇宙論にも4次元時空にも、はたまた言語や学習理論にも、音楽やスポーツにも、社会組織や主義主張にも宗教や会社にも、ありとあらゆる物事に表裏関係が隠れている。情けと恨み、愛と憎しみ、いじめと助け合い、友情とライバル、社会的と反社会的、消費と供給、テロも談合も然り、儲けと損、生と死、戦争と平和、楽と苦、山と谷、幸福と犠牲、嘘と真実、そして信仰と科学、神と悪魔に至って驚愕の連続に息を呑むばかりだ。一体、救いはどこにあるのだろう?
  このまま発表を終えれば楽だ。しかし裏表の二面性は、確率論に到達してようやく納得する。静と動こそ、一方的な時間の流れにおいて、自分を見直す拠り所だ。動を感じるからこそ静謐(せいひつ)を感じる。音楽や文章における“間(ま)”は、“無”に通じるが消極的でもあり、積極的でもある。犠牲を最小にする手段が追及されなければならない。これがヒントだ。(続く)

14-5.「裏表理論」 -遂に発表してしまう! なぜ60の手習いなのか?- [脳と健康]

14-5.「裏表理論」 -遂に発表してしまう! なぜ60の手習いなのか?-

1.はじめに -これまでの経緯と新たな閃き-

 これまで英語では“Two-Faced Theory" と称して日本語訳では二面理論と言ってきたが、少し違和感があり、釈然としない訳であることは認識していた。人は皆、二重人格者だとも主張して来た。これもずれた表現であった。それが突然閃いた! 毎度のことだが閃きには条件がある。やらなければという焦りがあるにも関わらず、音楽、テニス、ゴルフなどと “遊ぶ”のだ。あらゆる欲求が充たされたときに閃きが来る。そしてその閃きは意外な単純さを伴っていて、うっかりすると忘れてしまいかねない。今回の閃きこそ今までの曖昧さをものの見事に払拭してくれる英語の表現の対訳である。人は誰でも裏表があるようにできていると言えば誰でも納得するだろう。実はいきものを造りだした母なる自然が裏表を持つからに他ならない。従って、これまで研究してきた集大成を日本語で「裏表理論」と名付けることにする。

2.なぜ自然が、人が裏表なのか? -すべてがエネルギーから始まっている!-

 何も無いところには何も生まれない。しかし、物理の視点からは、宇宙には何も無い空間はないのだ! ビッグバンによって莫大なエネルギーが開放され、拡散しながら冷えるにつれて物質化し、それが集まって星になり星雲や星団、そして銀河を形成する。超新星の爆発に見られるように星には誕生があれば死もある。そこには厳然と“たった4種類だけ”の力しか働いていないのだ! エネルギーからクォークや電子などの限られた種類の素粒子が数多く創られ、核子を創ると水素やヘリウムそして炭素や酸素などの原子になる。
 相互作用によって状態が変化するとき、状態の境目ができる。安定化する方向に反応が進むとしても、またエネルギーを与えれば逆に戻る。気の遠くなる時間を経て、現在の状態に落ち着いたとしても、依然として太陽の活動は続き、地球にエネルギーを与えながらやがては燃え尽きるのだ。物理から化学そして生物へと視野を拡大する。素粒子、原子、分子、DNA、細胞、骨格、身体など、どのスケールをとっても形成の段階で安定な面がある。この面が裏と表を持っているという単純極まりない事実こそ、あらゆるいきものの脳の原理となっているというのが主張なのだ。どちらが裏でどちらが表かは、どちら側に立つかで変わる。この原理は人間の集団にも当て嵌まる。ここが理論の凄いところだ! 最もシンプルな原理がすべてを明らかにする。これなら理解できない人はいないだろう。

3.脳のトリック -自分の頭が裏表の顔を作っているだって、そんなバカな! けれども??-

 最初の受精卵がDNAを完成させる。そして卵割と呼ばれる分裂を繰り返す。DNAコンピュータが働いてプログラムされた反応を行っている。子宮に着床して母体を補給先として確保する。母体の方も排卵から計算づくで待ち構えている。そして分裂が進み、大きくなった胚の中で連絡を司る神経細胞を産生し始める。インフラが出来るにつれて、脳の原型の間脳を造って社長室を置いて本拠地とする。身体形成のゼネコンの本社だ。ここからの命令で輸送用に心臓と血管を用意し、母体から補給された栄養を元に原料や資材の調達、そして排泄まで面倒を見て貰う。やがて鰓(えら)呼吸から肺呼吸に変わる用意をして肺を形成する。将来、エネルギー変換のための食物の摂取用の消化器系、酸素-二酸化炭素交換用の呼吸器系等を整備して行く。こうして自律神経系が体系化されて出来て行く。いわば、ジェット機のエンジン系等が配線されて飛行を始めるのだ。社長はこの機体をどうするのだろう。
 次に頃はよしとなると、小脳、そして大脳と脳梁、海馬等の形成と整備にとりかかる。将来、子孫を残すための必須の条件を充たすためだ。思春期になるまで健康で成長を続けることが要件だ。そのためには、地理的、環境つまりどこに餌があるか、敵か味方か、逃げるか闘うか、食べられるか毒か、性の相手なのか、ライバルと戦うのか、これらがどうしたらうまく行くのか、等を認識しながら戦略を練るための思考力を身に付ける必要があるのだ。自分だけでも出来そうだが、そうは行かない。赤ちゃんは全くの無防備で生まれる。ラッキーなのは母親が育児本能を持っていてくれることだ。そればかりではない。父親も含めて子ども或いは孫の躾けや教育をする本能を備えているのだ。
 なぜ小脳なのか。なぜ大脳ばかりか脳梁なのか。解剖学と神経学が見落としていた事実が数理学からの考え方によって発見されたのだ。産生された神経細胞が記憶に関与するのはシナプス結合によるが、これは空間を電気力に誘導されて手足を伸ばすからで、時間がかかる。一方で、刺激は次から次へと入ってくる。必要な情報を一旦、保存しておくためのバッファメモリが必要で、それが脳梁の役目なのだ。海馬や辺縁系、扁桃体などは情報を選択するための器官である。こうして自律神経系に命令されて思考を繰り返してスムーズな行動を取れるような意識を持った第2の脳が出来て行く。ジェット機は周囲の環境の把握をしながら燃料を自力で補給し、飛行を続けるのだ。
(続く)Tags:裏表理論 脳 健康

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